
ボクサーってなんでほかの格闘家よりも稼げるの?

🥊 導入:ボクサーはなぜ“ケタ違い”に稼ぐのか?
格闘技好きなら、一度はこんな疑問を持ったことがあるはず。
「なんでボクサーはMMA選手よりもずっと稼いでるの?」
実際、ボクシング界のスーパースターたちは年収が数十億〜数百億円に達することも珍しくありません。
たとえば、フロイド・メイウェザーは「金の亡者」として知られつつも、キャリアで1000億円以上を稼いだとされるほどの実績を持っています。
一方、UFCのチャンピオンクラスですら、1試合で得られる金額は数千万円〜1億円程度が相場。格闘技としての厳しさは同じかそれ以上でも、「収入の差」はとにかく大きい。
この記事では、なぜボクサーがここまで稼げるのか? さらに、なぜMMA選手がボクシングに出ると一気に“億超え”するのか?
そのからくりを、詳しくわかりやすく解説します。
✅ ボクサーが他の格闘家より稼げる理由
1. 興行モデルが「選手ファースト」
ボクシングとMMAの最大の違いは、「誰が主役か」。
ボクシングでは、選手とプロモーターが試合ごとに契約を交わすのが基本スタイル。 これにより、PPV(ペイパービュー)や入場料、スポンサー収益の大半を選手が受け取れるのです。
たとえばメイウェザーは、自身がプロモーターとなりながら試合を仕切ることで、PPV売上の50%以上を直接獲得していました。ファイトマネーとは別に、テレビ局や広告主からの収益もすべて“自分のポケット”に入る構造です。
一方でUFCを代表とするMMA団体は、完全な団体主導型。選手は基本給+勝利ボーナス+PPVボーナスの形式ですが、PPVの取り分はわずか1〜2%程度と言われています。
🧩 例:
格闘技団体 | PPV売上の選手取り分 | スポンサー自由度 | ファイトマネーの例 |
---|---|---|---|
ボクシング | 40〜80%(スター級) | 自由 | 数十億円可能 |
UFC | 10%未満(全体) | 制限あり(Venum) | 5000万円〜1億円 |
RIZIN | 個別契約 | 比較的自由 | 数百万円〜数千万円 |
2. PPV市場が巨大すぎる
ボクシングは“テレビと金”の歴史が長く、PPV文化が最も発達した格闘技ジャンル。
たとえば、2015年のメイウェザー vs パッキャオ戦では、世界で約450万件のPPVが売れ、総売上は5億ドル(約600億円)以上。 この試合1本で、メイウェザーは約300億円近くの報酬を得たとされます。
こうした超大型興行が組まれるたびに、選手は1回の試合で人生が変わるレベルの報酬を手にできるのです。
3. スポンサーや放映権が“選手個人”に集まる
ボクサーは団体に所属せず、「個人ブランドが命」。そのため、
- ・グローブ
- ・ウォークインの衣装
- ・シューズ
- ・SNS広告
- ・テレビ出演
すべてのスポンサー契約が選手個人に直接結ばれることが可能。
たとえばカネロ・アルバレスは、DAZNと「5年11試合で約400億円」の超大型契約を締結。そこにスポンサー料などが加わることで、1試合数十億円が当たり前という状況を作り出しています。
4. 試合数が少ないぶん、1試合の価値が高い
ボクサーは年間に2〜3試合しか行わないのが一般的です。
だからこそ、1試合にかけるプロモーションやスポンサー投資が異常に集中します。
MMAでは年間4〜6試合出ることもありますが、1試合ごとの“価値”が薄まりがち。
ボクシングでは**「1戦=大一番」**になるため、チケット・PPV・グッズなどの収益が大きく跳ね上がるのです。
💰 MMA選手がボクシング挑戦で稼げるワケ
1. 「異種格闘技戦」として話題性が爆発
「MMA選手がボクシングに挑戦」
これだけで、世界中の格闘技ファン・一般層・メディアが一斉に注目します。
代表例がマクレガー vs メイウェザー(2017年)。
この試合は、MMA vs ボクシングの象徴的な異種格闘技戦として、世界中で約430万件のPPVを売上げたとされます。
マクレガーはこの1試合で100億円以上を稼ぎ出し、本人も「UFCとは比べ物にならない」と公言しました。
2. ボクシングは1試合のギャラが異常に高い
MMAのトップファイターでも、年間のファイトマネーは数億円が限度。
それがボクシングルールでの試合になると、たった1試合でその何倍もの金が動く。
実例:
-
フランシス・ガヌー(元UFC王者)
→ タイソン・フューリーとの試合で1試合で約10億円超の報酬を得た。 -
ネイト・ディアス
→ ジェイク・ポール戦でのファイトマネーは、UFCキャリア最大の金額を上回るとも言われた。
3. 負けてもダメージなし、むしろ評価UP
ボクシングルールに挑むMMAファイターは、「異ジャンルに挑戦して偉い!」という空気で包まれます。
勝てば大金星。
負けても「そもそも専門外だし…」と好意的に受け止められる。
リスクが少ないのに報酬がでかいという、超ハイリターンな一発勝負なのです。
4. 契約の自由度が高くなってきている
UFCはボクシングへの出場を厳しく制限してきましたが、最近では団体外の自由度も上がっています。
- ベラトール、PFL、RIZINなどでは個別交渉でボクシング参戦が可能。
- 最近はYouTuberボクサー(ジェイク・ポールなど)との対戦で大金を得るMMA選手も増加中。
✍️ まとめ:だからボクサーは“別格”に稼げる
ボクサーが他の格闘家より稼げるのは、単に「人気だから」ではありません。
そこには明確なビジネス構造の違いがあります。
- 興行の主役は「団体」ではなく「選手」
- PPV売上の大部分が選手へ
- 自由なスポンサー契約
- 世界的な市場規模
- 年数回の試合で集中報酬
そして、MMAファイターがボクシングに挑戦するときは、
その一試合が“人生最高額の報酬”になることも。
👊 あなたはどう思いますか?
・MMA選手がボクシングに挑戦するのは、金のためだけ?
・それとも、格闘家としてのプライドと挑戦心なのか?
・今後、MMA団体は選手にもっと自由を与えるべきか?
格闘技界の“金と夢”の話、あなたの考えもぜひコメント欄で教えてください!