ボクサーってなんでほかの格闘家よりも稼げるの?

2025-07-26 / ボクシング, コラム

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🥊 導入:ボクサーはなぜ“ケタ違い”に稼ぐのか?

格闘技好きなら、一度はこんな疑問を持ったことがあるはず。

「なんでボクサーはMMA選手よりもずっと稼いでるの?」

実際、ボクシング界のスーパースターたちは年収が数十億〜数百億円に達することも珍しくありません。
たとえば、フロイド・メイウェザーは「金の亡者」として知られつつも、キャリアで1000億円以上を稼いだとされるほどの実績を持っています。

一方、UFCのチャンピオンクラスですら、1試合で得られる金額は数千万円〜1億円程度が相場。格闘技としての厳しさは同じかそれ以上でも、「収入の差」はとにかく大きい。

この記事では、なぜボクサーがここまで稼げるのか? さらに、なぜMMA選手がボクシングに出ると一気に“億超え”するのか?
そのからくりを、詳しくわかりやすく解説します。

✅ ボクサーが他の格闘家より稼げる理由

Boxing-Money

1. 興行モデルが「選手ファースト」

boxer and promoter

ボクシングとMMAの最大の違いは、「誰が主役か」。

ボクシングでは、選手とプロモーターが試合ごとに契約を交わすのが基本スタイル。 これにより、PPV(ペイパービュー)や入場料、スポンサー収益の大半を選手が受け取れるのです。

たとえばメイウェザーは、自身がプロモーターとなりながら試合を仕切ることで、PPV売上の50%以上を直接獲得していました。ファイトマネーとは別に、テレビ局や広告主からの収益もすべて“自分のポケット”に入る構造です。

一方でUFCを代表とするMMA団体は、完全な団体主導型。選手は基本給+勝利ボーナス+PPVボーナスの形式ですが、PPVの取り分はわずか1〜2%程度と言われています。

🧩 例:

格闘技団体PPV売上の選手取り分スポンサー自由度ファイトマネーの例
ボクシング40〜80%(スター級)自由数十億円可能
UFC10%未満(全体)制限あり(Venum)5000万円〜1億円
RIZIN個別契約比較的自由数百万円〜数千万円

2. PPV市場が巨大すぎる

shiai ボクシングは“テレビと金”の歴史が長く、PPV文化が最も発達した格闘技ジャンル

たとえば、2015年のメイウェザー vs パッキャオ戦では、世界で約450万件のPPVが売れ、総売上は5億ドル(約600億円)以上。 この試合1本で、メイウェザーは約300億円近くの報酬を得たとされます。

こうした超大型興行が組まれるたびに、選手は1回の試合で人生が変わるレベルの報酬を手にできるのです。

3. スポンサーや放映権が“選手個人”に集まる

ボクサーは団体に所属せず、「個人ブランドが命」。そのため、

すべてのスポンサー契約が選手個人に直接結ばれることが可能。

たとえばカネロ・アルバレスは、DAZNと「5年11試合で約400億円」の超大型契約を締結。そこにスポンサー料などが加わることで、1試合数十億円が当たり前という状況を作り出しています。

4. 試合数が少ないぶん、1試合の価値が高い

ボクサーは年間に2〜3試合しか行わないのが一般的です。
だからこそ、1試合にかけるプロモーションやスポンサー投資が異常に集中します。

MMAでは年間4〜6試合出ることもありますが、1試合ごとの“価値”が薄まりがち。
ボクシングでは**「1戦=大一番」**になるため、チケット・PPV・グッズなどの収益が大きく跳ね上がるのです。

💰 MMA選手がボクシング挑戦で稼げるワケ

1. 「異種格闘技戦」として話題性が爆発

MMA=Boxing

「MMA選手がボクシングに挑戦」
これだけで、世界中の格闘技ファン・一般層・メディアが一斉に注目します。

代表例がマクレガー vs メイウェザー(2017年)
この試合は、MMA vs ボクシングの象徴的な異種格闘技戦として、世界中で約430万件のPPVを売上げたとされます。

マクレガーはこの1試合で100億円以上を稼ぎ出し、本人も「UFCとは比べ物にならない」と公言しました。

2. ボクシングは1試合のギャラが異常に高い

MMA=Boxing

MMAのトップファイターでも、年間のファイトマネーは数億円が限度。
それがボクシングルールでの試合になると、たった1試合でその何倍もの金が動く

実例:

3. 負けてもダメージなし、むしろ評価UP

ボクシングルールに挑むMMAファイターは、「異ジャンルに挑戦して偉い!」という空気で包まれます

勝てば大金星。
負けても「そもそも専門外だし…」と好意的に受け止められる。
リスクが少ないのに報酬がでかいという、超ハイリターンな一発勝負なのです。

4. 契約の自由度が高くなってきている

UFCはボクシングへの出場を厳しく制限してきましたが、最近では団体外の自由度も上がっています。

✍️ まとめ:だからボクサーは“別格”に稼げる

ボクサーが他の格闘家より稼げるのは、単に「人気だから」ではありません。
そこには明確なビジネス構造の違いがあります。

そして、MMAファイターがボクシングに挑戦するときは、
その一試合が“人生最高額の報酬”になることも。

👊 あなたはどう思いますか?

・MMA選手がボクシングに挑戦するのは、金のためだけ?
・それとも、格闘家としてのプライドと挑戦心なのか?
・今後、MMA団体は選手にもっと自由を与えるべきか?

格闘技界の“金と夢”の話、あなたの考えもぜひコメント欄で教えてください!

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